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2026.04.24
BLOG,,美容医療コラム,スタッフブログ

「日焼け止めは使いたくない」のに綺麗でありたい皆様へ——看護師が伝えたい、本当のスキンケアの話

こんにちは。APOLLO BEAUTY CLINIC看護師の豊島です。

美容クリニックに勤めていると、こんな言葉をよく耳にします。

「紫外線が肌に良くないとはわかっているのですが、日焼け止めはベタつくから苦手で……」
「日焼け止めを塗る代わりに美白点滴してるんですけど、またシミが増えちゃって……」
「トーンアップしたくて美容皮膚科の施術をしたのに、すぐ戻っちゃう気がする」

気持ちはよくわかります。日焼け止めって、白浮きするし、ベタつくし、塗り直しが面倒ですよね。でも肌は綺麗にしていたい。その矛盾を、美容医療に課金することで解決しようとしている方の気持ちもよくわかります。ここだけの話、私も長年美容業界に携わっていますが、正直なところ日焼け止めはベタつくし不快だなぁと思っていました。

今日はそんな方々を数多くみてきた看護師の私から(私自身も以前そうでしたが、そうだったからこそ)、少しでも参考になればと思い、ブログとしてここに書いていこうと思います。
日焼け止めをうまく使えるようになるだけで、美容皮膚科で行う施術の効果が劇的に長持ちし、その費用も大幅に減らせますよ!


なぜ「日焼け止め嫌い×美容医療」の組み合わせが問題なのか

まずショッキングなデータをお伝えします。皮膚科学の分野では長年、肌の老化(シワ・シミ・たるみ)の約80%は紫外線によるものだと言われています。これを「光老化(フォトエイジング)」と呼びます。加齢による自然な老化はわずか20%に過ぎません。

2013年にオーストラリアで行われた画期的な研究(Hughes et al., Annals of Internal Medicine, 2013)では、毎日日焼け止めを使用した人たちは、使用しなかった人たちと比べて4〜5年間で皮膚老化の進行が抑えられたことが示されました。これは「日焼け止めがアンチエイジングに有効」という科学的根拠として世界中で引用されています。

つまり、美容医療の力に頼っていくら肌の調子を整えても、日焼け止めを使わなければ光老化が進行してしまう、というのは科学的に当然のことなのです。


「UVA」は窓ガラスも雲も貫通する

紫外線にはUVBとUVAの2種類があります。日焼けや赤みを引き起こすUVBはある程度、窓ガラスや雲でカットされますが、UVAはガラスも雲も突き抜けます。

UVAは肌の真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワ・たるみ・くすみの主要因となります。「今日は曇りだから大丈夫」「室内にいるから関係ない」——この思い込みが、知らず知らずのうちに肌老化を加速させています!

また、「外出するときは日傘を常備しているから安心」という考えも要注意!
アスファルトやビル窓からの照り返しの光が、意外なことに光老化を加速させているのです。日傘も完璧ではないのですね……。

こういった思い込みや、思わぬところから生じる紫外線から肌を守るためにも、私は患者様に(毎回しつこいかもしれませんが)日焼け止めの使用を強く勧めています。日本皮膚科学会のガイドラインでも、UVAをカットするPA値(PA++〜PA++++)の製品を通年・屋内外問わず使用することが推奨されています。


日焼け止めが嫌いな本当の理由を、看護師が分析してみた

患者様のお話をたくさん聞いてきた経験から、「日焼け止め嫌い」にはいくつかのパターンが思い当たります。

① 「ベタつく・重い」
→ これは製品選びの問題です。近年は美容液感覚で使えるジェルタイプ・ミルクタイプが充実しています。SPF50+・PA++++でも限りなく軽い製品はたくさんあります。ご自身にあった日焼け止めを選べることが重要です。

② 「白浮きする」
→ 紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)配合のものに多い悩みです。紫外線吸収剤ベースの製品や、散乱剤でも白浮きしないよう改良された製品を選ぶことで解消できます。

③ 「塗り直しが面倒」
→ 研究データによると、日焼け止めの効果を維持するには2〜3時間おきの塗り直しが理想とされていますSambandan & Ratner, Journal of the American Academy of Dermatology, 2011)。とはいえ、外出しない日は朝の1回でも十分な効果があります。スプレータイプやパウダータイプを使えば、メイクの上からでも手軽に塗り直せます。携帯しやすいサイズの日焼け止めを用いたり、カワイイ小容器にいつもの日焼け止めを詰め替えて持ち歩くことを習慣づけるのが良いかと思います。

④ 「落とすのが大変」
→ 賛否はありますが「クレンジング不要」、「洗顔料だけでOK」の製品も増えています。ハードルは意外と低くなっています。


「美容医療×日焼け止め」を組み合わせると、効果が何倍にもなる

ここからが、美容に携わる看護師として最も伝えたいことです。私は美容医療に頼ることを否定しているわけではありません。むしろ正しいホームケアと組み合わせることで、施術の効果は飛躍的に高まります。

たとえばレーザー治療後は皮膚が非常に敏感になっており、少量のUV照射でも色素沈着が起こりやすい状態です。この時期に日焼け止めを徹底するかどうかで、仕上がりと持続期間に大きな差が出ます。当院でも施術後には必ず「普段から使いやすい日焼け止めを毎日使ってください」とお伝えしていますが、これを守れているかどうかで3ヶ月後の肌状態がまったく違います。

美容医療は「悪化した肌をリセットする力」を持ち、日焼け止めは「リセットした状態を維持する力」を持っています。両方を使うのが、賢いスキンケアの正解です。


看護師がおすすめする「日焼け止め習慣化」のコツ

以前は日焼け止めがあまり得意でなかった私が、どのように克服したかをいくつか簡単に挙げていきます。少しでも参考になれば幸いです。

  • 洗面台や玄関先に置く —洗顔の際や外出の時、必ず目につくところに日焼け止めを置くだけで、習慣化率が大きく上がります。
  • 保湿と一体型の製品を選ぶ — 化粧水→乳液→日焼け止めというステップを、UV機能付き乳液1本にまとめると続けやすくなります。
  • SPFよりPAを意識する — 日常生活ではSF30程度でも十分。むしろPA++++かどうかを優先して選ぶことをおすすめします。
  • 塗る量を守る — 顔全体に使う適切な量は**パール2粒分(約0.5〜1g)**です。薄塗りでは効果が半減しますが、他のUVケア化粧品と併用することで効果の相乗効果が期待できます。
  • 「今日はズボラの日」を作らない — 曇りの日・雨の日・在宅ワークの日でも「まあ塗っておくか」という感覚で、毎回塗る習慣をつけることが長期的な肌の差を生みます。

完璧じゃなくても構いません。1週間それが続いたら、もう1週間先も続くはずで、きっとそれが習慣になっています。
10年後に「あのとき始めてよかった」と思える肌でいるために——今日のほんの2分が、未来の自分を変えてくれるはずです。


まとめ——未来の自分への一番安いプレゼント

美容医療は、お金も時間もかかります。そのせっかくの投資を活かし続けるために必要なのが、毎朝2〜3分の日焼け止めです。

日本の若い世代の女性は、スキンケアへの意識は高いにもかかわらず、日焼け止めの使用頻度は欧米と比べて依然として低いという調査結果もあります(日本皮膚科学会, 2020年調査)。「面倒」「ベタつく」という感情は正直なものですが、今の肌への投資がそのまま10年後・20年後の自分の顔になります。

美容クリニックのドアを開ける勇気を持てたのならば、日焼け止めを手に取る勇気もきっと持てます。
どんな日焼け止めを使って良いのかわからないというそこの貴方!当院で取り扱っている日焼け止めには豊富な種類がございますので、ご相談いただけば貴方にピッタリのものを私たちがご案内させていただきます。

当院にご来院いただいている皆様、これからご来院を検討していただいている皆様、未来の美肌を作るお手伝いをさせていただければ幸いです。


APOLLO BEAUTY CLINIC 看護師 豊島真穂 拝